2008-07-25 オオバネアブラゼミ 【過去】物語 N区には巨大な蝉が生息しているらしいのです。 目撃情報はツチノコ程度で、本体も幼虫も抜け殻も、伝説上の生き物くらい実際に見た人はいません。 しかし時折巨大な蝉の羽が落ちていることから、実在は確かではないかと言われています。 また、これは蝉の羽の形をした新種の生物なのでは、という説を唱える学者もいます。 N区民はこれを拾うと家に持って帰りお守りにします。でも大きくて邪魔なのでだんだん有り難がるのが面倒くさくなり、大抵の家で物置や押入れに仕舞い込んでいるのでした。